せとうち乗りつぎ紀行



 このページは、知人の黒田さんのご厚意により製作いたしました。
以下は、黒田さん執筆の旅日記です。

<文:黒田さん・編集:元多武峯線ユーザー>
<写真はすべて2005年9月23日〜24日/黒田さん撮影・無断転載を禁じます>


※本文内の( )内数字は、筆者の乗車した車両番号を表す。

<1日目より続く>
…2日目(9/24)は山陽線の神代〜大畠で橋の上から海を入れて写真を撮るのと新山口〜広島で一日1往復のディーゼルカーが目的。

 夜中2:45に目覚ましで起床し入浴して色々セットして荷物を整理して3:30にホテル出発。3:39発の宇野行きフェリーに乗船。最上階で高松の夜景を写せないかと試すが全然ダメで四国フェリーの電光看板だけ撮って思い出にする事に。

未明の高松港まだ夜が明けない高松港を出発



 宇野〜高松のフェリーは夜中でも毎時2本体制で出港しているから便利です。夜中という事で乗客は誰もいないと思っていたがトラックや乗用車の持ち込み利用があり僕を含んで7名程の客がいた。出港して約30分で遠くに瀬戸大橋のライトアップが見えた。橋脚の部分が点滅しているのだと思う。でも注意深く見てないとわからないかもしれない。周りが暗く夜明け前の黒一面の海に光がポツポツあって船がいるんだなとわかる。夜の海は高校の夏休みに日本海へ泳ぎに行って深夜に民宿の窓からイカ釣り漁船を見た以来になると思う。

 日の出が見られるかと思ったが朝早過ぎて見る事はできなかった。宇野に着くまで高松のサンポートビルが見えた。夜にフェリーに乗ったからこそわかったが宇野〜高松は見えているのである。4:42に本州宇野に上陸。セブンイレブンで朝食を買い宇野駅へ。

 宇野は朝7時から駅業務のようで切符は降りる駅で払うようにと看板があった。1番線に湘南色の115系が引上げ線にはリニューアルの115系が留置している。

 まだ発車前の宇野始発茶屋町行き(213-3)に乗り買った朝食を食べる。5:04定時発車。児島トンネルを出て八浜駅までの場内信号付近まで西へ大きくカーブしていて岡山市街と思う光の街が遠くに見える。デジタルブレーキの「カチカチ」という音を聞きながら茶屋町到着。うっすらと空が明るくなってきている。5:31発の岡山行きマリンライナー2号(223-5004)に乗車。この始発マリンライナーは2両編成で軽快に宇野線を走る。途中の妹尾で2両のマリンライナーとすれ違った。始発のマリンライナーは2両と決まっている様子。

 早島、妹尾、備前西市、大元とコマメに停車して岡山到着。岡山で5:54発の広島行き普通(115-152)に乗換え。お気に入りの瀬戸内色!瀬戸内色に乗るのは小学校の修学旅行以来になる。庭瀬ぐらいから福山まで寝る事に。

福山城跡をバックに停車中の105系<福山>福山の105系



 福山で途中下車してお城をバックに福塩線の105系や115系の入線を撮影。福山7:17発の岩国行き普通(115-1078)に乗車。通勤通学時間帯に入って混雑している。でも一番前をキープできたから気を紛らわせる事ができる。備後赤坂に高校があるのか学生がたくさん降りて空席を見つけたので座席に座る。松永でもたくさん人が降り車内でも少し空席が目立つようになった。山陽線は駅間距離が長いと思う。

 山陽線に限らずJRは駅間距離が長いから一駅で風景が一変するトコがたくさんあると思う。JRに駅間距離が長いのは国鉄のさらに昔の省線時代に「駅間距離は10〜15キロぐらいが普通」という考えがあったらしい。それから利便性向上等で駅が増えていったんだろう。地元の五位堂〜室生口大野まで約30キロだから間に一駅しかない計算になる。

 糸崎に停車。ここはかつて糸崎機関区がありC62、C59、D52等の大型機関車が所属していて呉線の旅客列車、セノハチ貨物(補機も)を担当していた機関区だ。今は電車の留置線になっていて面影がわからない。7:50三原に到着して途中下車。呉線の写真を撮るのが目的。

117系サンライナーとして活躍する117系<三原>


115系広島快速色<三原>115系



 8:03の岡山行き普通に115系の広島快速色がきたので撮影。8:30にも広島快速色がきた。こっちの快速色は側面に呉市のPRラッピングしている。サンライナーの8連やEF65と並ぶトコを撮影し8:38発の岩国行き普通(115-3015)に乗車。3000番台だが瀬戸内色。本郷〜河内でこの旅始まってから最初の検札があった。先頭に乗っていたので僕のトコへ一番最初に見にきて、この旅で乗車記念にした切符とまだ未使用の切符を一緒の切符入れに入れてたので探すのに少し待たせてた。たぶん同じ山陽線の上郡〜三石ぐらい駅間距離が長かったと思う。

 西条9:16に着いて下関行きに乗換える。やってきた車両は115系リニューアル車で8両運転。2両目に乗車(115-2026)セノハチにいどむ。「ここ見た事ある」「アレはこの位置で撮ってたんかぁ」って場所がいくつかあった。この電車は西条→岩国を快速運転で走る「シティーライナー」で瀬野の次は広島まで停車しない。

 海田市で三原で離れた呉線と合流。103系の瀬戸内色が停車していた。9:53広島に停車。後ろ4両の可部行きの開放作業をするため約7分程停車。広島〜宮島は広電と並走。後はひたすら瀬戸内海沿いを走り大畠11:01到着。座り過ぎて歩くのに違和感をすごく感じる。乗ってきた下関行きは終点まであと3時間20分走る。

 駅前のセブンイレブンで簡単な昼食を買い大島大橋へ。橋の上は風が強いためにコンビニで買ったゴハンが食べれず写真撮影のみで戻る事に。115系の瀬戸内色と山陽線新山口〜広島で一日1往復だけ走っているディーゼルカーの2本を撮影。1本早い電車で帰る事に。

117系大島大橋から見た瀬戸内海


瀬戸内海沿いを行く115系<大畠>115系
115系



キハ47広島まで顔を出す珍しい気動車列車<大畠>




 12:14発の上り電車(115-3004)で広島を目覚す。13:19に広島に到着。岩国から横川ぐらいまでずっと寝ていた。広島について103系瀬戸内色や広電の撮影をしていた。広電の社員さんは良い人ばかりだと思う。カメラを持って歩いてたら運賃回収の人がグリーンムーバMAXの情報や「昨日かなぁ写真撮りにきてる子いたよ…あの電車昔京都走っていたんだよ。ここに京都のプレートついてるよ」と標準語で丁寧に説明してくれた。広電に乗ってみたくなりましたが乗る新幹線を決めていて残り8分になったので運賃回収のおじいさん、おばあさんに「次に広島来る時には広電に乗ってみます」と言ったら笑顔で「その時にまた声かけてよ。広電をお願いします」と返事が返ってきた。撮影場所や車庫がどこにあるかを調べてまた行こうと思う。

広電1広電2
広島電鉄には新旧さまざまな車両が在籍。<広島駅前>



0系R18編成博多所の0系R18編成。
運用についているのは珍しいのだとか<広島>



 広島14:28発のぞみ18号(723-9001)に乗車。自由席は満席に近く最後に東京行った時みたいに最後尾車両のデッキで座りこむ。外の景色を楽しみたかったがすぐトンネルに入るのでトンネルの旅に。15:51に新大阪到着。32時間51分ぶりに大阪の地に立つ。後は八木に寄って写真をやく予定。新大阪に着いた時点で旅の終了と決めていた。約35時間に近い1泊2日の「瀬戸内海の旅」は終わりである…


<旅を終えて>

高松〜大畠を各駅停車で行くのは予定をたてている時から疲労の心配をしていました。しかし思ったより疲れを感じませんでした。 海をテーマとした写真を撮るのは地元の奈良県では当然無理で県外に出ないとダメです。そこで半年前に行った瀬戸大橋を再度行って、さらに山陽線の神代〜大畠のポイントも付け加えた旅になりました。

 半年前にも今回と似た行程で岡山、高松へ写真を撮りにきた事があります。しかし岡山市電は初めてでした。高松の街は僕的にいつ来ても不思議と落ち着きます。街がスッキリしていてキレイなイメージが僕の中で出来ています。琴電の撮影が出来なかったのは残念で次は琴電目的の行程を考えたいと思います。




<完>

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