春の能勢をのりあるく



 知り合いの方から、スルッとKANSAI 3dayチケットでののりあるきのお誘いを受け、春の能勢周辺をバスで散策してきた。
<写真は特記以外すべて2009年4月10日/管理人撮影>

川西能勢口

川西バスターミナルの風景。川西バスターミナルは川西能勢口駅前
<2009年4月10日撮影 川西バスターミナル>

○出来立てほやほやの阪神なんば線でらくらく

 近鉄奈良で今回ののりあるきにお誘いいただいた知人と合流し、まずは新しくできた阪神なんば線を通って、阪神尼崎を目指した。

 天気が良く、暖かいし、桜も満開だしのりあるきには最高のコンディションだ。

 三宮行きの快速急行に乗り、知人とあれこれ雑談するうちにいつの間にか阪神なんば線区間へと入っていて、大阪難波(旧近鉄難波)を発車したのに気づかなかった。大阪難波駅もようやく途中駅となったんだと実感する。あっという間に地下線区間を抜け、淀川を渡るともう阪神尼崎に到着。乗ってきた車両は近鉄の車両で、淀川を近鉄電車で渡るのはどこか不思議な気分だった。

阪神尼崎駅にて

 近鉄のシリーズ21の並び。実はこれ阪神尼崎。



○阪急バスで北へ

 阪神尼崎で下車し、駅前のバスのりばに降り立つ。10年近く前に何かの用事で阪神尼崎を訪れているが、そのときとは雰囲気がすっかり変わっていた。

阪神尼崎駅にて

阪神尼崎で出発を待つ[56]川西バスターミナル行き。阪急779号車。<阪神尼崎>



 ここから、阪急バスの乗り継ぎ旅となる。まずは10:10の[56]川西バスターミナル行きでスタート。車両は奈良交通にも最近入ったエルガのノンステップ車。川西に向けて幹線道路をひたすら北上していく。運転士のやや過剰な携帯電話使用の注意の仕方には閉口するが、その運転士は途中の伊丹営業所で別の運転士と交替して行った。

 その後も順調に進んで11時前に川西バスターミナルに到着した。ここは阪急川西能勢口の駅前で、別に川西能勢口駅前を名乗ってもいいような気もするが昔からの流れでいまさら・・・というところもあるのか。

 バスターミナルの近くで佐世保バーガーの看板を出している店があったので、そこで昼食とする。Sサイズのバーガーとポテト+ドリンクのセットで900円という値段に少し驚くが、物をみて食べて納得。具材もパンも全然違う。丁寧に手作りされていて、某ハンバーガーチェーンで食べるハンバーガーとはまったく別物で非常においしかった。

○能勢をぐるっとひとまわり

 おいしい佐世保バーガーをいただいて満足し、能勢電鉄に乗車して妙見口へ移動。終点の妙見口は、川西能勢口の都会な雰囲気とはがらりと変わり、ローカル線の田舎駅といった雰囲気でのどかだ。

100周年記念号

能勢電創立100周年を記念して復刻カラーが運行中<山下>

妙見口にて

終点の妙見口にて。ホームの桜が見ごろだ<妙見口>

妙見口にて

終点の妙見口にて。ホームの桜が見ごろだ<妙見口>

妙見口にて

妙見口を発車した1500系<妙見口>



 駅前には阪急バスの西工ボディーUD車と珍しいローザが待機中。ローザはほどなく出発していった。

311号車

妙見口駅前を出発した東ときわ台行き。311号車<妙見口駅前>



 ここからは一日一本の[69]畦野(うねの)行きに乗車する。12:32発の一本のみで、たまたま乗り場にいた運転士さんの話ではバスファン以外はまずのらないとか。

畦野行き

一日一本の畦野行き。先ほど撮影した311号車。<妙見口駅前>



 畦野行きは西工ボディの日デUA。乗客は私たち二人だけ。妙見口を出て次の保育所前バス停を出たら、ひたすら国道477号を南下。途中に停留所は一切なく、不安になりかけたころに終点畦野到着。後で地図を見たら保育所前を出て畦野まで5kmほど途中停留所がなかったようだ。

 畦野バス停から、5分ほど歩いて能勢電の畦野駅に移動しさらに一駅山下に移動。13:08の[77]豊中センター行きに乗車する。車両は先ほど畦野まで乗ってきたバスのようだ。畦野からすぐ回送してきたらしい。

 山下駅前を出発し、やや狭い駅前通を国道173号へ抜けて北上する。右手に一庫ダムのダム湖をしばらく見ながらのんびり走り、途中から県道に入って向きを東に変え、阪急バスの能勢営業所や能勢町役場を通って能勢町宿野で下車。能勢町は大阪府、さっきいた山下は兵庫県川辺郡猪名川町でいつの間にか府県境を越えていた。そういえば、先ほどいた妙見口駅は大阪府豊能郡豊能町で畦野行きに乗ったときに府県境を越えていた。府県境付近を行ったりきたりしていることになる。

 さてこの停留所は周りに民家はあるものの、特に何もないところ。回転場に隣接して美容院があるだけ。あとは近くにタバコと飲料の自販機があった。

 近くの飲料の自販機で飲み物を買って、ベンチに座ってほっと一息。14:02の妙見口駅行きを待つ。

ふそうローザ

阪急バスでは珍しい?ふそうローザ2870号車。<能勢町宿野>



 時間になって現れたのはふそうローザ。先ほど妙見口で見た車両のようだ。電動ステップつきで、方向幕はなく、奈良交通で見るローザとは少し違う。中はワンマン機器が一式装備されており、助手席側のスペースいっぱいに詰め込まれていた。ローザは宿野を出ると峠越えに挑む。さすがローザ。軽快な走りで峠を越え、大型だと対向が微妙な道幅の県道をすいすい走っていく。いつの間にか国道477号に入るが、道幅はあまり変わらず。途中からバイパスと合流して『国道』らしくなり、最後にケーブル下で10名あまりの客を拾って、妙見口駅へ到着。2時間半ほどで一回りしてきたことになる。

日生中央駅前

[22]日生中央発JR川西池田行き。2569号車。<日生中央>



 能勢を一回りしたところで能勢電で日生中央へ移動。ここも初訪問である。周りはきれいに造成されたのどかな住宅地だ。立派なバスロータリーも整備されている。ここから15:20発[22]JR川西池田行きに乗車。川西能勢口まで戻る。この系統も日中しかなく、この便が最終らしい。途中団地の中を走ったり、猪名川に沿って走ったりしながら川西バスターミナル最寄のパルティ川西で下車。すぐに、[62]阪急伊丹行きに乗り継ぐ。大型バスだが、シートは満席となり、立ち客も出る。だいたい40名ほど乗車か。ただしこれも最初だけで、ほとんど川西市内で降りていった。途中自衛隊の前を通過したり、狭隘路もありなかなか面白い。30分ほどで阪急伊丹到着。近くのスーパーの中にある喫茶でクレープを久しぶりに食べた。

阪急伊丹駅前

阪急伊丹駅前。伊丹市営バスと阪急バスが乗り入れる。<阪急伊丹>



 17:10発の[83]阪急石橋行きに乗車。これも本数が少ない。車両は中型のふそうMK。阪急伊丹からJR伊丹の雑踏地を抜け、幹線道路へでて北上。北村で右折して国道171号線へ入り進路を東に変える。右手に伊丹空港を見つつ猪名川を渡ると、ほどなく阪急石橋到着。バス停と阪急の駅が少々離れており、5分ほど歩くと駅の改札にたどり着いた。土地勘がないと少々わかりづらいかもしれない。

 阪急宝塚線で二駅豊中へ移動。17:56発[63]梅田行きのバスで一気に梅田まで行く。ひたすら国道176号線『イナロク』を南下する路線で、夕方の渋滞を心配したが、心配することはなく流れている。途中阪急バス本社の前も通り、神崎川をわたると大阪市内へ。日も暮れてきて、十三から阪急電車の線路を左手にみながら走る。高架上のバスの待避所かと思うような済生会病院前を通過すると、大阪駅御堂筋口のガード下が終点。ここで能勢の阪急バスをのりあるく小さな旅は終わりとなった。

梅田到着

日が暮れた梅田に到着した346号車。<梅田>



 この日は久しぶりに奈良交通以外の路線バスを乗り歩いた。しかも、関西近郊でもなかなか行く機会のない場所だっただけに、今回いろいろと回ることができ、非常によかった。

 今回の旅を企画・提案し、お誘いいただいた恭仁大橋さんにこの場を借りて改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。


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