新春路線バス乗り継ぎ




 2001年 1月 3日の旅日記です。2年前の旅日記ですので現在のダイヤなどとは違うところもあります。



○下市温泉で日帰り入浴

 1月3日。訳あって、朝早く9時前に八木駅改札前にやって来た。

 今日は、奈良交通バスは正月ダイヤで運転されており、道路渋滞の予想される、八木駅−橿原神宮駅間は、10時から16時まで運休となっている。あと同様に運休となっていたのは、天理駅−桜井駅間、八木駅−高田市駅間となっている。

 今日は南へ行ってみようか、と思ったので、吉野方面へ行くバスに乗ることにした。八木駅のミスドで、軽い朝食をとると、920になった。バスの時刻を確認すると、吉野方面行きのバスは18分に発車した直後で、すでに運休の時間帯に入っており、橿原神宮駅まで行かないとバスに乗れないことがわかった。

 というわけで、近鉄で、橿原神宮前へ移動。東出口の改札を抜け、橿原神宮駅東口バス停へ。バス停の時刻表を眺めてたら、タイミング良く、「221 下市町岩森(下市温泉)[下市口駅経由]」の表示を出した、日野RHがやってきた。おそらく八木駅18分発のバスと思われ、僕が電車で追いついたのだろう。

 バスに乗り込んだら、僕一人。そのままお客は僕一人で出発。これなら、RHで十分。バスは、169号線を走り出しました。以前(10年前?)は、日野RCや、いすゞBU、いすゞECMなどの大型車が走っていたのだが、路線の短縮、乗客の減少などで、今は、小型車(マイクロバス)ばかりがこの路線を走っている。

 でも、今のバスは性能も良くなっている。以前走っていたバス(昭和50年代のもの)は、車体の割に出力が小さいのか、2速と3速(大型車の2速は普通車の1速に相当。よって、通常は2速で発進する)でエンジンをうならせて引っ張ってたものだが、このRHは、エンジン音が静かで、しかも、すいすい走る。トラックが高速道路を暴走できるほどの性能(^^;になっているから、これぐらいは最近のバスなら当然のことなのかもしれない。

 飛鳥駅・壷阪山駅と進むが全く乗降なし。壺阪寺口から芦原トンネルまでの急勾配は、昔のいすゞBUだと、3速で時速30キロほどしか出せなかったものですが、RHは4速で、かなりしんどそうな音を立てながらも、時速40キロをキープしてあがっていく。

 芦原トンネルを抜けると吉野郡大淀町に入る。今度は下り勾配となり、4速 でエンジンブレーキ+排気ブレーキを使いながら下る。行楽シーズンになると、土田の交差点を先頭に、渋滞するのだが、この日はがらがら。バスは、この交差点の手前にある、大淀バスセンターに入る。ここは奈良交通の吉野営業所となっており、マイクロバスばかり停車していた。ここで時間調整のため5分ほど停車。運転者の方は、バスを降りて営業所の建物に入って休憩していた。

 大淀バスセンターでも乗降がないまま、バスは、土田の交差点を右折して、370号線に入る。近鉄吉野線の踏切をわたり、岡崎町の交差点で右折して、下市口駅へ。駅前の狭いバス回転場も、RHは、切り返しすることなく、余裕でくるっと一周。ここで、やっと3名乗車。

 バスは、再び岡崎町の交差点へ戻り、そのまま直進し、吉野川を渡って下市町内へ。岡崎町の交差点から国道309号となっているが、下市町内にはいると、道幅は狭くなる。両側に古い家が軒を連ねる。

 下市中学校前から道幅は広くなり、橿原から50分ほどで終点の下市温泉に到着。ここは、秋津荘という下市町営のホテルがあり、日帰り入浴も可能な施設になっている。自分の車で一度来たことがある。入館料は800円で風呂だけだと ちょっと高めかな、という気はするが、大広間もあるので、休憩してゆっくりするにはちょうどいいかも。ただ、地元の常連さんのカラオケには閉口する が(^^;

 この日は、お客が多く、僕のあとからも、次々と入浴客がやってきた。施設はきれいで、近くで安上がりでゆっくりしたいならちょうどいい場所だと思う。

○高田→平端・マイクロバスが活躍

 1120発の橿原神宮駅東口行き(所定は八木駅行きだが、正月ダイヤのため橿原神宮駅から先運休)で、下市口駅まで戻る。そのあと、近鉄吉野線で高田市までワープ。そのあと、高田市駅周辺をうろつき、忍海からの近鉄高田駅行き(いすゞMR後期型)に乗車。

 近鉄高田駅前のダイエーで食事しようと思ったが、どこも満席。高田警察の向こうにココイチのカレーがあったはず、と歩いていってみるがここも満席。仕方ないので、165号線神楽交差点にあるマクドで昼食とした。

 近鉄高田駅に戻るとちょうど1350発の20系統平端駅行きが停車中だったので、迷わず乗り込む。車両はハコMRだった。騒がしい子供3人を含む乗客6名で発車。まず、JR高田駅の西口広場により、そのあと、165号線にでて、北上。花園町からバス1台くると対向不能な狭い道を走る。南郷市場から広陵町となり、途中交互通行の信号を挟んで、さらに北上。南郷から道は広くなる。広陵交通公園で時間調整。でもバス停の名前とは違ってそれらしき公園は見あたらない。

 再び狭い道に入る。こんな道、絶対大型バスなんか入れないと思う。箸尾駅で、乗客は僕一人となった。バスは、葛城川沿いの県道に出て、さらに北上。途中、また県道をそれて細い一方通行道を集落の中へと入っていき、小柳(おやなぎ)バス停を経由する。屋根瓦すれすれのところもあり慎重に進む。

 小柳の集落を出てまた県道に戻り、大日本印刷の前を通過。大和中央道を少しだけ通り、すぐ横にそれて、昭和浄水場を通って終点の平端駅に到着。ここはとにかく道が狭い。普通車でもちょっと通るのをためらうのに、バスが通ると、道幅がいっぱいいっぱい。駅前広場には、「77 法隆寺駅」の行先幕を出した日野レインボーが停車中だった。

○平端駅→法隆寺駅→法隆寺前

 今度は、奈良交通ではなく系列のエヌシーバスの車だ。駅前の狭い道を抜け、大和中央道に出て、ちょっとだけ南に向いて走り、額安寺口バス停ですぐ右折。また狭い県道に入っていく。

 民家の軒先にバス停の標識がぶら下がっている西停留所で2人下車。乗客は僕ともう一人の男性2人だけとなる。岡崎で西名阪の高架を一旦くぐって、広い道を遠回りし、再び高架をくぐり、かしの木台の住宅地に入って一周。すでに安堵町に入っており、ここでも乗降なし。また、戻って、東安堵、安堵町役場、安富橋で安堵町は終わり。JR関西線が近づいてくると、終点の法隆寺駅についた。

 またうまい具合に、法隆寺門前行きのエヌシーバスが待っており、乗り換えるとすぐ発車。すぐ国道25号線に出て、5分ほどで法隆寺前バス停に到着。僕を降ろしたバスはそのまま、法隆寺の方へ走り去った。さらに王寺駅を目指すことにする。

○法隆寺前→王寺駅→五位堂駅

 法隆寺前バス停は、ちょっとしたバスの車庫のような感じになっている。それもそのはず、昔は、ここに法隆寺営業所があり、バスの車庫だったらしい。待合室もあったが、すぐバスが来そうなので、行き交う車をながめながら待つ。

 待つことしばし、10分ほど遅れて「60 王寺駅[筒井経由]」の行先幕を出した日野HUがやってきた。また筒井駅のガード下あたりで渋滞にはまってたんだろう。

 郡山方面行きの車線は渋滞気味だが、王寺方面行きはすいており、バスはすいすいと走る。三室山下でちょっと流れが悪くなったが、おおむね順調。1520頃王寺駅に到着した。

 さてと、王寺からは、五位堂行きがあったよな、と思って、時刻表をみたら、次は1610発。時間があるし、ちょっと休憩したかったので、王寺駅前のミスドへ。紅茶を飲み、手持ちの文庫本を読んで時間をつぶす。

 1600過ぎに乗り場へ行ったら、ちょうど15系統五位堂駅行きが乗り場に入ったところだった。車両は日野HUのようだが、ちょっと古いタイプ。スケルトン車体の初期タイプのようだ。走り出してみると、エンジンの音がなんか違う。日野RCの後期車に似た音がする。比較的新しい形の車体なのに、エンジン音が古いタイプだと違和感がある。

 バスはとりあえず王寺駅を出て、25号線に出ようとするが、いつもの通り右折車が渋滞しており、なかなか25号線に入れない。信号2回ぐらい待っただろうか。

 やっと右折して25号線にはいると、次の本町1丁目交差点で西大和ニュータウンに向けて左折。和歌山線の跨線橋をあがると上牧町に入る。西大和SATYの交差点(星和台1丁目?)でまた右折レーンが渋滞。信号2回待ちをくらって、やっと右折。バスは遅れを取り戻すために、急加速。西大和ニュータウン内で、乗客はほとんど下車してしまった。下牧南口で規則正しく並んだ住宅地を抜け、ちょっとだけ奈良県らしい、いなかの風景になる。

 葛城台から香芝市となり、今度は真美ヶ丘ニュータウンに入る。なんかベッドタウン巡りをしてるみたい(^^; 中和幹線との交差点でまた渋滞したほかは、ほぼ順調。王寺から40分ほどで終点五位堂駅に到着した。

 このルート、王寺から香芝への裏道にちょうどいいかも。国道はよく渋滞するから、行楽シーズンにはこちらの方を通るといいかも。でも、たまには公共交通機関も利用してくださいね。



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