明日香周遊バス・かめバススタート!!




橿原神宮駅東口停車中のLT153号車


<乗車日:2003年9月14日>

 明日香周遊バス、「かめバス」が期間限定で9月1日より運行を開始した。今まで定期路線のなかったところも一部走るようで、興味深い。どのような様子か、見に行ってきた。

橿原神宮駅東口のりば
◆橿原神宮駅東口のりば 明日香周遊バスの表記が追加されている


かめバス案内図
◆かめバスの停留所にある 周遊バスの案内


 14:30ごろ、橿原神宮駅東口停留所についた。LTキュービックが2台とまっており、1台は菖蒲町四丁目行きで客待ち中。そして、もう1台は休憩中だったのだが、前面に、「かめバス」のステッカーが貼られ、

[16][周遊バス]飛鳥駅


の行き先表示を出していた。明日香村と奈良交通が協力しての運行なので、てっきりコミュニティーバスみたいに、小型車を使用するのかと思ったら、大型短尺車である。

橿原神宮駅東口停車中のLT
◆橿原神宮駅東口で発車待ち中のかめバス


 1441発の[16]飛鳥駅行きは、10名ほど乗車。ほとんど観光客の模様。丈六の交差点から狭い県道に入り、対向車をうまくかわしながら進む。途中の飛鳥までは、従来のバス路線と同じ経路を走るが、途中、橿原和田と豊浦の間に「豊浦駐車場」停留所が新設されており、乗降がなくても、バスは律儀に駐車場に入ってぐるっと転回していた。

 甘橿丘で2人下車。飛鳥でやっと広い道路に出る。ここから飛鳥資料館前・飛鳥大仏前までは、新規の路線となる。雷交差点を右折し、桜井方向に走る。高い建物がなく、両側に田園風景が広がる。左手には、天香久山を見ることができる。

 飛鳥資料館前は、従来の停留所を使用せず、駐車場内の案内所前に設けられた専用の停留所を使用。一人下車。

 駐車場で転回して、少しだけもとの道を戻り、飛鳥大仏前へ向かう。途中道路が狭いため、交互信号が設けられ、3分ほど待った。

 飛鳥大仏から先も狭い道が続く。岡天理教前で乗降がある。やはり観光客。この先、岡橋本でも2名乗車。明日香観光センターで2名降車と、結構乗り降りがある。

 石舞台に到着。ここも飛鳥資料館前と同じく、駐車場に停留所が設けられている。やはり有名な観光地だけあって、ここで、橿原神宮駅からの乗客がほとんど下車し、代わりに、5、6名の乗車がある。

 降車する乗客を観察していると、ほとんどの人がきっぷを持っていた。休日限定で使用できる、一日乗車券や、レンタサイクルと組み合わせた割引切符が発売されているので、おそらくそれを使用しているのだろう。

 かめバスはここから折り返し、運行経路の関係で、岡戎前-岡橋本間が重複し、岡寺前→岡戎前→岡橋本と進んでいく。僕はこの先の、中央公民館で降りてみた(というより、健康福祉センターと間違えて降りただけだが)。

 降りてすぐ間違いに気づき、次の健康福祉センターまで歩く。健康福祉センターは、既存の明日香小学校までのスクール線の終点、明日香小学校を改称してできた停留所である。歩いて5分ほどで、明日香小学校の前を通過。この日は、小学校で村民運動会が行われていた模様で、ちょうど終わって参加者が帰るところだった。

 明日香小学校のすぐ近くに明日香村営の健康福祉センターがあり、大浴場(温泉ではない?)もあるようだ。運動会が終わって一息つこうと、多くの人が健康福祉センターに立ち寄っていた。

健康福祉センター停留所
◆健康福祉センター停留所 ここで金かめと乗り継ぎできる


 健康福祉センターの停留所はこの施設に隣接したロータリーにあり、平日は、村内運行のコミュニティーバス「金かめ」の発着所になっており、ここで周遊バス[15][16]系統と乗り継ぐようになっている。この日は日曜日だったので金かめは運休していた。

 時間があるので中央公民館まで戻り、15:43発の[16]飛鳥駅行きに乗車。残りの区間を制覇することにする。さっき徒歩で立ち寄った健康福祉センター前のロータリーで転回し、明日香小学校横の道に入る。ここからまた新設の区間となる。

 すぐ下り坂になり、坂を下りると、工事中のややこしい交差点に出て、天武・持統陵停留所。ここを左折し、高松塚停留所でまた駐車場に入る。2人下車。

停留所標柱
◆かめバス用の停留所標柱


 この次は終点の飛鳥駅。国道169号線に出る車が多く、飛鳥駅前の交差点でちょっと渋滞。かめバスは、駅前のロータリーに乗り入れ、本当の駅前で終点となる。

 どれくらいの乗車があるのだろうと思っていたが、この日乗った限りでは、常に5、6名は乗客がいる状態で、あちこちで乗降があり、結構利用があるように思えた。おそらく、近鉄の主要駅である、橿原神宮駅発着にしたこと、30分毎の運行で利用しやすくしたこと、各駐車場や案内所などで、訪れた観光客に、積極的にかめバスをPRしたことの効果が現れているのだろう。

 平日も同じように30分ごとで運行しているようだが、地元の村民は利用してくれているのだろうか。この日は、日曜日だったため、村内運行の金かめが運休で、乗継がなかっただけかもしれないので、次はぜひ、平日に利用してみて、状況を観察したいと思った。

 この周遊バスが成功し、来年の3月までといわず、このまま定着して、末永く運行されることを祈る。

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